今日はこれから東京へ向かいます.そして明日からいよいよ韓国です.韓国では慣れない食事が待ち構えていると思うので,正露丸でも携帯しようかと思ったのですが,ちょっと気になる記事を見つけました(大分民医連).正露丸には粘膜腐食作用があるというのです.しかし結論から書くと,筆者がこの記事で言いたい事は最後まで伝わってこなかったのですけどね.
正露丸が下痢や食あたりに効くというのは,神経毒によって腸管運動をマヒさせているからなのだそうです.また腹痛を感じなくなるのも,知覚神経が神経毒により解離するためだそうです(虫歯に詰めると痛みがなくなるのも同じ原理).元記事ではキャンピロバクター腸炎の事例を取り上げていますが,正露丸によって麻痺した腸管内にキャンピロバクターが異常繁殖し,正露丸の粘膜腐食作用と共に腸炎を悪化させたというのです.
まあ民医連のウェブサイトに掲載されている記事ですから,少なくとも事実無根な内容ではないと思います.しかし僕なんかは昔から正露丸を飲んできていますが,特に弊害を感じていません.またこの事例は単なる食あたりではなくもともとが腸炎で,しかも腸炎は正露丸で治す事はできないのに,それを知らずに患者が正露丸を服用した結果であるにすぎないと思えます.つまりいくら正露丸の主成分であるクレオソートが「歯に詰めるだけで服用はもってのほか」といっても,用途を間違わなければ別に問題はないのではないかと思うのです.それに正露丸って,服用の方が主な用途として販売されているようにも思いますし.糖衣錠なんてまさにそうですよね.
というわけで結局よく分からないのですが,ウィルス系の下痢や腹痛の際には正露丸は服用しない方がいいということでしょうかね.この一番肝心な結論が元記事内に見あたらないところが,正露丸危険説をあやふやにさせています.文章の最後が「注意しましょう」ですからねw.何にどう注意すればいいのかが書かれていません.大分民医連が大幸製薬とガチンコでケンカをしたくないという意思の表れでしょうか.医師だけに(寒っ).というわけで,僕は韓国へ正露丸を携帯していこうと思います.
「正露丸」は元々は「征露丸」といって日露戦争に出向く兵隊さんに「極寒の地でもお腹をマヒさせて戦え」という医薬品とは思えないドーピング剤だったそうです。毎年のようにマヒ性イレウス、腸壊死、腎不全などで手術や透析にいたる例など正露丸の例が報告されていますが、テレビコマーシャルは全く使用上の注意事項を知らせません。
医薬品集などで正露丸の主成分クレオソートを調べると「歯内にのみ使用し、口腔粘膜に付着した場合、腐食する場合があるので直ちに洗い流すこと」と記載されており、服用など論外のようです。
一家にひとつはあると言われる正露丸には“注意”しましょう。
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