Jan 06, 2006

AllPeersに期待する日本音楽業界の変化

Firefoxのエクステンション「AllPeers」の存在は昨年末に知りましたが,詳しい情報がなかったのでスルーしていました.昨日付のCNET Japanの記事を読んだ限りでは,AllPeersはWinMXやWinnyとなんら変わらない違法なプログラムであるという誤解を得ましたが,それはCNET Japanの書き方が下手なだけで,実際はいわゆる違法P2Pソフトとはちょっと違うようです.今のところ僕が知る限りでは,それゆけダメ人間さんと,Zopeジャンキー日記さんのエントリーが分かりやすいです.

上記2ブログのエントリーによれば,AllPeersがいわゆる違法P2Pソフトと異なる点は,特定の者同士でしかファイル共有を行う事ができないことのようです.言い方を変えれば,登録した者同士であれば数百MB単位のファイルでもウェブブラウザを介してやりとりする事ができるのです.これはP2Pでのやりとりですから,例えばブラウザを使ったFTP接続でのファイル共有などと違い,ファイルをやりとりする者の間に何かを仲介させる必要はありません.

知人同士の限定されたやりとりであっても,きっと著作権の問題などが邪魔をしてくるのだろう思います.CD,映画(動画),書籍(PDF?)など,すべてに著作権がつきまといますから.しかし音楽に的を絞って以下を書くとすれば,違法P2Pソフトの普及がCD売り上げの減退に影響していないという調査結果もあるように,著作権問題を過剰に意識している某団体が思っているほど深刻なことではないのだと思います.だいたいiPodなどの普及により,CDという媒体の存在自体がなくなりつつある今日この頃です.P2PソフトもiPodもなかった頃は,友達とCDの貸し借りをし,カセットテープに録音して楽しんだものです.AllPeersはそれの現代版といえるのではないでしょうか.僕からすれば違法といわれているWinMXやWinnyだって,現代版の「音源貸し借り行為」と何ら変わらないと思うのです.それで満足できず,やはり原盤のCDを手元に置きたいと思える曲(作品)に巡り会ったら,そのときは否が応でもCDを購入するでしょう.そこまで消費者に思わせる作品がないからCDの売り上げが落ちてるだけの話です.リリース周期が短くなっているのも売り上げ減の一つの理由だと思います.小・中・高生を初めとして,日本人は皆そんなにお金がありませんから.日本のCDは世界的に見ても高額なのに,一年に何作品もリリースされたのでは買えるはずがありません.商業主義丸出しの日本音楽業界が自分で自分の首を絞めているだけなのです.AllPeersの登場で,この国の音楽事情がよい方向に変わればいいと思いました(音楽だけではありませんが).

リリース前からブロガーに注目されるFirefox用エクステンション「AllPeers」

オープンソースブラウザ「Firefox」をファイル共有ツールとして利用できるようにするためのエクステンションが、リリースされる前から、ブロガーの間で話題になっている。

英国に本社を構えるAllPeersは現在、Firefox向けのPtoPツールを開発中だ。同社はこのツールがリリースされれば「Firefoxにとって、誕生以来最高の出来事となる」と述べる。AllPeersによると、ウェブユーザーらは同ツールを利用することによって、他のユーザーのハードディスクや、彼らがダウンロードしたファイルをブラウジングすることが可能となるという。

<関連リンク>
AllPeers公式サイト(英語)


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