宮城県で震度6弱の地震が発生したのは16日午前11時46分頃でした.建物が壊れたり負傷者が出るなどの被害はあったようですが,新潟中越地震に比べたら軽い被害で済んだようなので,その点についてはよかったと思います.今回の地震で気になったのは新幹線でした.安全装置が揺れを感知して,新幹線は緊急停止しました.それによって脱線する事もなく,またけが人も出なかったようでした.しかし車両は停止したまま一向に動く気配を見せず,人々は数時間車内に閉じこめられたままになりました.これは先の中越地震でも同じでしたが,何とかならないものかと改めて考えさせられました.
新幹線は一般的な在来線とは違い高架橋の上を走っています.だから車両が動かなくなれば,人々は車両から降りて線路上を次の駅か前の駅まで歩かねばなりません.その距離が,まあ5km程度ならいいですが,10kmや20kmとなればなかなか大変です.身障者やお年寄りにとっては,数kmでもキツイでしょう.JRは相次ぐ地震被害を受けて,高架橋から下へ降りる事のできる設備を設けるべきではないでしょうか.今回程度の地震の規模なら,高架橋下の道路を車が走る事はできます.もし新幹線の乗客が高架橋から降りられるなら,安全且つ迅速な人間の輸送が可能となるでしょう.
高架橋から降りられる程度の小さな被害であればいいのですが,もっと大規模な地震が起こった際は,それこそ数時間などという単位ではなく,数日という単位で車内に閉じこめられることになるかもしれません.当然電力の供給は途絶えるでしょうから,夏であれば冷房は切れます.また新幹線の窓は開きませんから,車内の室温は急激に上昇するでしょう.これは何とかせねばなりません.飲食物の供給も重要な課題です.トイレの問題も無視できません.数百人という他人同士が,例え一時的であっても危機的状況下で共同生活を強いられるというのは,きっと想像を絶する過酷さであると予想します.しかしJRはそのような状況を想定する必要があるでしょう.「想定の範囲外」を作ってはならないのだと思います.電車を安全且つ自動的に緊急停止させるシステムの構築は完了したわけです.だから今度は上記のような「次の段階の対策」を期待したいところです.
3000人が新幹線に缶詰め 停電、駅間で立ち往生 宮城県南部地震
宮城県南部の地震で16日、東北新幹線は福島(福島)-白石蔵王、仙台-古川(以上、宮城))間の2カ所で架線が切れ停電。東京-八戸(青森)の全線で運転が止まった。夕方になっても岩手、宮城両県内で計4本が駅間で立ち往生したままで、乗客計約3000人が車内に缶詰め状態となった。
仙台駅近くに止まった2本の列車の乗客計約1000人は、扉につけたはしごで線路上に降り、駅員や乗務員の誘導で高架橋を歩いて仙台駅にたどり着いた。宮城県内の白石蔵王-仙台間では、乗客約500人が保守車両用の通路から高架下に下り、バスで仙台に向かった。
まあ作ったら作ったで、今度はその出入り口を通じて変な奴が高架に入り込まないか監視しないといけなくなるし簡単にはいかないんでしょうね・・。
高速道路にはこのような「抜け道」みたいなものがあり,普段は厳重にゲートが閉められていますが,同じようなものを新幹線の高架にも設置できないものかと思いまして・・・.当然いろんな面で問題が生じるとは思うのですが,そこをプロの視点から考えてほしいと思っていますw.たぶん地震の揺れを検知して車両を自動停止させるシステムを構築するよりは簡単な話だと思うのです.
>高速道路にはこのような「抜け道」みたいなものがあり,普段は
>厳重にゲートが閉められていますが
あ、それ知らなかったです。新幹線の高架は安全神話を守ろうとするあまりにそのあたりの配慮が抜けている・・・のかな?
勉強になりました。
抜け道というよりは,工事車両や除雪車の進入のため,それから事故った車両の撤去のためなどに設けられているのかもしれません.もしちゃんとした「抜け道」を作る事が困難であるなら,災害時だけに設置できる簡易型(仮設型)の脱出装置の開発でもいいと思います.これなら不審者の侵入を完全に防げるし,設備投資も少なくて済むし,割と現実的なのではないでしょうか.
自分が事故の当事者になったときの事を考えると,何時間も車内に閉じこめられたり,線路に沿って数十キロも歩かされるのは嫌ですからねw.明日は我が身と言う事で,素人ながらもいろいろ考えるのは決して無駄ではないと思い,このようなエントリーを書いてみました.いろいろコメントありがとうございました!
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