Jan 28, 2007

日本における酒とタバコの年齢制限

アメリカは自由の国と言われますが,お酒の販売に関しては日本の方が何百倍も自由な国です.自動販売機で誰でも簡単に酒を買えてしまうことが自由以外の何ものでもなく,20歳未満の飲酒を禁ずる法律なんてドーナッツの穴と同じ.つまり存在するけど存在しないものなのです.一方,アメリカはもの凄くシビア.酒を買うには身分証の提示が必要です.2人で酒屋に入ったときは,購入者以外の者も身分証の提示を求められます.「僕だけが飲んで,こいつは飲まないんだよ」と言っても聞いてもらえません.外国人(アメリカでの出来事で僕は日本人だから)ということで怪しまれたのかもしれないし,日本人は若く見えるから,ということで疑われたのかもしれませんが,経験談としてとにかくその辺はガチガチでした.

アメリカで酒を買うには身分証の提示が必要ということを知らなかったとき,どうしてもビールを買いたかったので日本の運転免許証を提示したことがありました.しかし生年月日が西暦で書かれていないため,説明するのにもの凄く苦労しました.「昭和×年は19×年のことなので・・・」みたいな感じで.「昭和って何だ?」とか,日本語でも答えるのが難しいような質問をされつつも,こちらの「酒を買いたい」という熱意が伝わったのか,面倒くさい変なヤツが来たと思われたのか,結局その時はビールを買うことができました.嬉しかった一方で,日本の運転免許証の使えなさに辟易したのでした.

イギリスでも酒の販売は厳しく制限されているようです.87歳の老人が,21歳以上であることを確認するために店側から身分証の提示を求められたのだそうです.この人はその店がある市の元市長で,恐らく顔も知れた有名人なのでしょうけど,それでも店は「酒の購入者には年齢を証明できる物の提示を求めなければならない」という決まりに基づき,「決まりですから」のひと言でマニュアル通りに仕事を遂行してしまうというのは驚きに値します.「アドリブの利かないダメな店員」という見方もできますが,この場合は少し違うように思います.

Supermarket asks man, 87, for ID

An 87-year-old man was asked to prove he was over 21 when he tried to buy a bottle of sherry in a York supermarket.

日本は酒だけでなく,タバコに関しても自販機で誰でも好きなだけ買いたい放題なわけで(お金がある限り),その辺の体制を改めないと世界的に見て恥ずかしい国として認識されるようになってしまうだろうと思います.このことは日本が抱える様々な問題の中では極めて小さな事柄でしかありません.しかし「まだそんなことも問題として抱えているのか」と時代遅れを揶揄されることは,先進国としていかがなものかと思うわけです.とりあえず対策の取りかかりとして,酒とタバコの自販機を撤去するところから始めるべきです.それか年齢確認が完璧に行える自販機を開発するとか.後者の方が日本らしくて好きですが,時間がかかりそうなので現実的ではない気がします.


Posted at 15:57 in 主張・考察・その他 | Permalink | No Comment | | edit

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